私がYOSAKOIソーランを踊る理由【石成桜依】

YOSAKOIソーラン祭りとの出会い

大学に入学した頃、さまざまなサークルに興味がありました。

どれも魅力的でしたが、その中でYOSAKOIソーランに惹かれたのは、「仲間と一緒に何かを作り上げる」という要素に心を動かされたからです。

最初は正直なところ不安もありました。練習についていけるかどうかも分からなかったし、自分が向いているのかも分からなかったです。

でも初めて練習に参加したとき、先輩たちが楽しそうに踊る姿を見て「自分もこの輪の中に入りたい」と感じたことを今でも覚えています。

仲間と踊る喜び、挑む日々

YOSAKOIソーランの魅力は、なんといっても「チームで完成させていく過程」にあると思います。

一人ひとりが自分の役割を果たしながら、自然と仲間との信頼や絆が深まっていきます。練習を重ねるたびに振りが揃い、動きに磨きがかかっていくのを見るのは、大きな達成感があり、何よりその過程そのものが楽しいと感じています。

時には意見がぶつかることもあるし、うまくいかない日もありますが、それすらもチームで乗り越えていくことが、YOSAKOIソーランの楽しさであり、続けている理由だと思います。

YOSAKOIソーラン祭りは、私たちにとって一年間の集大成です。応援してくださる方々の前で、練習してきたすべてを出し切る瞬間は、言葉では言い表せないほどの高揚感に包まれます。

今年は特に、「仲間とここまでやってきた」という誇りを胸に、一瞬一瞬を大切に踊りたいと思っています。

裏方で気づいた「みんなでつくる」意味

ハート・フェスでは踊り子としてだけでなく、当日のイベント運営にも携わらせていただきました。

実際に運営側の立場に立つことで、イベントが一つの形になるまでにどれほどの準備と労力がかかっているのかを、身をもって実感しました。踊りを作り上げる過程だけでなく、その背後で支える人たちの思いや努力も、お祭りの一部であることを改めて感じました。

「みんなでつくる」という言葉の意味が、この経験を通して、より深く心に残りました。

この経験は、今年のYOSAKOIソーラン祭りに向けての意気込みにも大きな影響を与えています。全員で一丸となって作り上げる大きな舞台だからこそ、どんな小さな役割も大切にし、誰一人欠けても成り立たないという強い気持ちを持って臨みたいと思います。

YOSAKOIソーラン祭りを通して得た経験は、私にとってかけがえのない宝物です。

これからも、仲間とともに駆け上がる喜びを感じながら、全力でこの舞台に向き合っていきたいと思います。

国立大学法人 北海道国立大学機構 小樽商科大学3年
所属チーム:小樽商科大学”翔楽舞” 石成桜依

この記事の監修者

YOSAKOIソーラン祭り後志支部副支部長

砂 田 悠 太

すなだゆうた

プロフィール

学生時代に小樽商科大学翔楽舞でYOSAKOIソーランに出会い、演舞制作の監督を担う。2018年2月に小樽市で社会人チームYOSAKOIソーランチーム傾徒を立ち上げる。小樽市日本遺産プロデューサーの活動の一環として2023年9月より、小樽市等の後援のもとSORAN HEART FESTIVALを発起人として運営。同イベントで小樽市内の子供達のYOSAKOIソーランへの熱が高まったことを機に新チームを立ち上げ、会長に就任。 ◆YOSAKOIソーランチーム傾徒 代表◆おたるYOSAKOIソーランJr. 澪-mio- 会長◆SORAN HEART FESTIVAL 発起人